飯盒でご飯を炊くコツ

本格派を目ざすなら、かまどを作ってご飯を炊きましょう

 

バーナーを使ってアウトドアクッキングも楽しいものですが、よりワイルドにアウトドアを満喫したいならやはりたき火にかぎります。ガス火とちがってとろとろジワジワ熱が伝わるたき火で炊いたご飯は最高の味。

 

そのたき火を起こすには、まずかまどを作らなければなりません。場所を決めたら、さっそく石集めにとりかかりましょう。バランスのとれたかまどには、でこぼこが少ない大きめの石を選ぶのがポイントです。

 

もっともポピュラーなかまどは、三方に石を積みあげる囲みスタイル。風上の方向に焚き口を設け、風が吹きこんで炎が奥へ広がるように設計するのです。地面が湿っている場合は、乾いた小石や薪をあらかじめ火床として敷いておくといいですよ。

 

かまどには、石を平行に積んでいく作り方もあります。囲みスタイル同様、焚き口が風上を向くように作るのが基本です。この平行スタイルかまどの場合、網を渡してその上に鍋を置ける点が便利です。直接かまどに鍋を載せるより安定するからです。

 

一般的に風上以外の三方にも石を積んでいく囲みスタイルがよくもちいられるのは、作りやすさとさまざまな調理に便利な点からです。うまくできあがったかまどは自慢の“作品”ですが、アウトドアでは使用したかまどを崩して跡をきれいにしておくのがルールです。