飯盒でご飯を炊くコツ

美味しく炊くコツは、昔ながらの“初めチョロチョロ中パッパ”

 

飯ごう炊さんでご飯を美味しく炊くコツは、火加減につきます。昔ながらの“初めチョロチョロ中パッパ”が、いちばんたいせつなのです。ただ、この火力の調整がとくにビギナーにはけっこうむずかしいわけ。

 

最初弱火ですから、飯ごうの位置はたき火の弱火ゾーンに置かなければなりません。でも最初は弱火ゾーンでも徐々に太い薪に火が回っていくと強火になってしまいます。そのあたりを見きわめて飯ごうの位置をずらしたり、あるいは薪の量を調節したりして火力をなんとかコントロールするのです。

 

だから飯ごう炊さんの達人は、火加減の達人ということになりますね。慣れればだんだん勘どころがつかめてくるものですが、初めのうちは火加減の調節がうまくいかず黒こげのごはんができてしまうかもしれません。でもそれでいいのです。失敗は成功のもと。経験を重ねるうちに、誰しも得るところがあるものですからメゲずに楽しくがんばりましょう。

 

それに焦げたごはんはまた香ばしさも独特で、野外で食べると想像以上に美味しいはず。お焦げに中華あんをかけたり、お雑煮風にあっさり雑炊にしたりしても美味で、かえって料理レパートリーが広がるかもしれません。あくまでエンジョイクッキングの精神で、飯ごう炊さんにトライしてくださいね。